今年(2006年8月)は、長い夏休みでした。今月はじめの3日間、北海道一倉会の社長さんたちとの、利尻、礼文への研修旅行から私(原田)の夏休みが始まりました。
例年は、甲子園の高校野球でふるさと北海道の高校が負けて甲子園を去ったときが、私の夏休みの終わりでした。ところが2年前から最終日まで、特に今年は、北海道代表の駒苫、73年ぶりの全国3連覇の期待から始まり、ついに最後は、まさかまさかの決勝再試合。ここへ来るまでの駒苫、脅威のねばりと逆転サヨナラ。特に 今年は、終盤6回以降に波乱が多かった。ホームランの数も新記録だったが、結局最後は、超高校級の好投手2名による壮絶な投げあいで15回引き分け、今日の再試合となった。
今これを書いているのは、21日12時50分、再試合まで、あと10分です。もう興奮で、筆がこれ以上進みません。書き込みを一時中断して、残りは、結果が出た後にします。
--- 中断 ---
試合が終わりました。4対3、あと一歩、苫小牧及ばず!
しかし、敗れたとはいえ、今年の駒苫はすごいチームでした。73年ぶりの3連覇という、重すぎる期待に見事応えて、あと一歩まで執念を燃やし続けました。この執念の見事さは、北海道の数多くの経営者を奮い立たせてくれるでしょう。かつて、試合の組み合わせ抽選で、北海道と当たったチームは、それだけで勝ちを一つもらったような気分になったものでした。しかしそれも、2年前の優勝から、北国・雪国のチームといえども、日ごろの練習、鍛え方しだいで、立派に全国優勝できることを教えてくれました。
北海道は、常に日本の景気の底辺を行っていると悲観的になり、どう頑張っても、この恵まれない環境の下で、全国に通用する強い会社を北海道で創ることは至難のわざとあきらめていた、その経営者の意欲に火をともしてくれたのが、ここ3年間の駒澤大学附属苫小牧高等学校の野球でした。必要なのは、強い目的意識とそれを実現しようとする執念、そして不断の弛まぬ努力。この積み重ねが、きびしい環境の中に生きる北海道の会社を強くする道です。
北海道の経営者の皆さん、あきらめない、投げない、の駒苫の甲子園での活躍から勇気をもらって、全国に通用する強い会社を創ってください。
<補足>
これは、9年半ほど前の記事を再掲したものです。北海道の経営者に向けた締めくくりとなっていますが、全国の経営者の皆様にも是非見ていただければと思います。2016年を迎えるにあたり、このブログをご覧になった経営者の皆様が、香田誉士史監督のごとく、皆様の会社を新たな年に率いて行くうえでのエールとなれば幸いです。(野﨑) ご参考→ 甲子園戦績