長期経営計画作り合宿セミナー

「増し分利益」に注目

 今回は、利益拡大につながる「増し分利益」という考え方を、PLチャートを使って説明する。

PLチャート増し分利益
 上の左のチャートをもとに、売上を10%アップさせたら、経常利益はいくらアップするか検討してみて欲しい。右がその結果のチャートである。
 売上は10%アップで1016.6(百万円)、変動費も10%アップで406.7、付加価値は1016.6-406.7となり、新しい付加価値は610.0(四捨五入の関係で切り上げ)である。これは売上10%アップ前の付加価値より55.5の増加である。この増加額をシッカリと頭に入れて次の利益を計算して欲しい。
 利益は付加価値―固定費であるが、固定費500はその性質上、売上が10%アップでも変わらないとして計算できるので、610.0-500=110.0の利益となる。これは、付加価値の増加額と同じ55.5(百万円)の増加である。売り上げアップ前の利益54.5の2倍強の102%増となるわけである。
 このケースでは、売上の10%アップが利益では102%アップ、つまり2倍強となった。ただし、すべての会社が10%増しの売上で利益が2倍になるわけではない。これはその会社の付加価値率と固定費の額によって違ってくる。
 また1割の売上を上げるために固定費増が必要であれば、利益は「増し分付加価値-増し分固定費」となり、利益の増加率は変わってくる。
いずれにせよ、このPLチャートを使って、自社の利益感度を計算してみることをお薦めする。