長期経営計画作り合宿セミナー

経営の目的と目標

- 目的はパリ、目標はフランス軍 -

戦争論の著者クラウゼヴィッツの目的と手段の混同をいさめた言葉である。「目的」とは達成しなければならないゴールであり「目標」はその目的を達成するための手段である。
(このブログの本来のテーマは「元気にするシステム」の提唱である。しかし、ときどきは、本題から少し離れて、本題にも関係があると筆者が考えている、サブテーマにも触れて行きたい。今回は経営の目的と目標について書いてみる。)

経営における目的はゴーイングコンサーン(生き残り・勝ち残り)である。そのための目標は、いろいろとある。時には「売上げ」であったり、「利益」であったり、また「ITシステムの構築」であったり「新製品の開発」であったりする。企業の生き残りに必要な目標や手段はいろいろある。
私は、企業の生き残りを保証してくれる最低限必要な条件として、企業内部の要件としては「強いバランスシート」であり、外部の条件としては「お客様」であると思っている。目標とは、目的達成に有効と思われる手段の期限と内容を具体的に定めることである。

目標は、それを決定する前に、アレかコレかで迷うことが多い。しかし目的は、一度決めたら迷ってはいけない。そして、その目的達成には執念を燃やしてほしい。
明確な目的を持たず、目的達成の執念の無い社長は、社長をやってはいけない。
「いい会社と悪い会社があるのではない。いい社長と悪い社長がいるだけだ」- こう言ったのはわが恩師、故一倉定先生である。

社長の皆さん、あなたのかわいい社員のためにも、いい社長になってほしい。